MidNightTalk経営スタッフのミッドナイトトーク

最近は忙しくなり、ゆっくり話す機会も減った取締役の3人。
今回はお酒を飲み交わしながら久しぶりに、3人の出会いから今後のフォトクリエイトの未来、
そして3人が見たい未来図などを語ってもらいました。お酒も手伝ってみんなの本音もポロリ・・・!?

取締役/
しまうまプリントシステム株式会社
代表取締役社長

高橋 洋一郎takahashi yoichiro

1965年東京都生まれ。
2007年に現在の「しまうまプリントシステム株式会社」の先駆けとなる「ダブルヴィジョン株式会社」を設立し、2010年同社を分社化し、現在に至る。
大の車好きで、富士スピードウェイのサーキットを走行するほどの本格派。温厚な人柄もハンドルを握ると別人に・・・!?

代表取締役社長

大澤 朋陸osawa tomotaka

1975年東京都生まれ。学習院大学経済学部卒業。
新卒で株式会社アシックスに入社し、2003年株式会社フォトクリエイトの社員一号として入社する。
無類のカルピス好きとして社内では有名で関連商品は一通り制覇するほどのカルピスマニアな一面も持っている。

取締役会長/
株式会社CCCフォトライフラボ
代表取締役社長

白砂 晃shiramasa akira

1974年広島県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。
新卒で入った株式会社NTTを11ヶ月で退職し、上場前の株式会社サイバーエージェントに転職。子会社立ち上げを経て、2002年にフォトクリエイトを設立する。
元ラガーマンという豪快さ(?)から想像し難いが、実はピアノも得意。
最近の趣味は釣り。初めての釣りで船酔いになったことで挑戦心に火がつき、今ではしっかり釣りバカに。

最初に皆さんが〝写真〟にフォーカスしたきっかけを教えてください。

高橋洋一郎
(以下:高橋)
それぞれちょっと違いますよね。
白砂晃
(以下:白砂)
そうそう。ちょっと違いますね。僕はサイバーエージェントという会社に入社して、「インターネットって面白いよね」という部分から入りました。例えば、ネット×洋服ならZOZOTOWNがあるし、ネット×不動産ならアットホームズがあるし、本屋ならAmazonがあったりして・・・。これからは確実にインターネットという業界は伸びると注目していて、『ファーストムーバーアドバンテージ(※市場にいち早く参入することで得られる利益やメリットのこと)』という言葉を聞いていて、なんかないかなぁ・・・って思っていたときに、アメリカから帰国した友人からたまたま、アメリカではインターネットでプロが撮影した写真を販売しているサービスがあるということを聞いて、「あっ!これは日本にないじゃん!」ってすぐにピンときた。今までになくて面白いサービスを思いつく人は、世の中にごまんといる。でもその中で本当に動ける人って結局一握りだと思う。僕は一握りの動ける人間になったというだけのことで、今この業界にいる。
高橋
僕は、もともとシステム開発会社で受託開発とそのサービスを運用していました。その中のサービスの一つとして、コンビニエンスストアにあるタッチパネルの端末機を開発しました。今はわりとみんな手軽に触れる環境にもなってコンビニエンスストアのコピー機でも写真が印刷できるけど、昔はその端末から写真プリントができるカタチだったんです。スピードは遅いし、品質はイマイチだし、1枚20円でしか売れなくて・・・。しかも各店舗の店員さんにペーパーを交換してもらったり、クレームがあれば対応してもらったりで、もっとどうにかならないかなとずっと悩んでいました。しかも既に他社が手掛けているサービスだったということもあり。だったら、「自分たちで新しいことをやるしかないじゃん」という結論にいきつき、ネットでこのサービスを応用したら面白いんじゃないかなと思って、今に至る感じですね。
大澤朋陸
(以下:大澤)
私は、白砂さんとたまたまお祭りの神輿で知り合って・・・(笑)。当時彼はまだサイバーエージェントにいたんですけど、何回か神輿に行っているうちに、「会社を創る!」みたいな話になっていたんです。最初は「何言っているんだ?この人は」くらいにしか思っていませんでした(笑)。私は当時、アシックスで働いており、自分の周りに会社を創るという発想をする人もいなかったし、当たり前のように誰もが知っている会社に入社し、そこで働き続ける・・・そういう人生を送っていました。あまりに突拍子もない話をしているから、とても興味が湧いて、なんだろうと思って会社に遊びに行ったんですよ。
白砂
覚えている。9月16日だよね。来てくれたんだけど、「わりぃ!俺、今日結婚記念日なんだ」って。
大澤
帰っちゃった・・・
一同
爆笑。
白砂
しかもダイヤモンドパレス5階って書いてあるんだけど、マンションの一室なの!
大澤
そうそう。エレベーター降りたら、ドアいっぱいあって。そもそもそういう概念がなかったから5階って言われたら、5階が全部オフィスかなと思って。行ったら「靴脱いで!」って言われて「靴・・・脱ぐの?」みたいな(笑)。とにかくわけがわかないって印象しかなかった。
一同
爆笑。

そうしてフォトクリエイトに参加していったんですね?

大澤
当時の白砂さんの存在は、自分の周りには全くいないタイプの人だったから、本当に理解できなかった。でも、あまりにも環境が違いすぎて、とても興味が湧いた。そのとき、アシックスに入社したときに創業者の鬼塚喜八郎さんが話していたことを思い出しましたね。戦後のぐちゃぐちゃの中で、子供たちにこれからの未来を作っていくんだ。子供たちが健全に生きるには何が必要なんだ?と考えたときに、彼はそのときスポーツだと思ったそうで。それならばちゃんとした靴を履かせてあげようって思い、長田のゴム工場へ行き、靴を作るところから修行してリアカー引いて・・・という話。その話を聞いたときに、単純に鬼塚さんの生き方ってかっこいいなって思って。すごいなこの人は・・・と思ったけど、自分がそのままアシックスにいたら、鬼塚さんのようにはなれないなと思った。だったらそこじゃない環境へ行かないと・・・という想いがあって、あまり深く悩まずにフォトクリエイトに入りました。
白砂
僕は、NTTで働いていたんだけど、平均年齢48歳の部署に配属されて。見ていると、みんなインターネットの言語は何言っているかわからないって言っていて。ということは若者がそこを開拓できるすごいチャンスだと思った。自分たちでその土地を耕して、そこを開墾し、市場を作るみたいなことができる時代だった。そこは自分次第で何とでもなるというのを誰もが思っていた時代だったよね。おじさんたちは、リアルな世界で生きているのに、そこにITが入ってきて、インターネット上の仮想の空間って言われても、「何!?それ?」となるのは当然。僕はたまたまNTTに入ったことで、物理的にも仮想空間って何かというのを理解していて、ヒト・モノ・カネ・情報というのは重要だよって言われたときに情報がこれだけフラット化する世の中って、明らかに情報革命が起きると思った。
大澤
私は写真よりもインターネットを使って何かをやるというところがとても興味があった。当時は写真にこんなにも力があるとは全く思ってもいなくて、やっていく中で、写真の伝えるメッセージに気づいていった感じかな。インターネットを使うことによってどんどん世の中は便利になっていき、変わっていくよね・・・というところの中でたまたま写真だった。
高橋
僕はある意味写真から入っていますね。でも自分たちが撮った写真を現像するスタイルなので、感動を届ける形はちょっと違うかもしれない。
白砂
でも、こないだ鹿児島の工場行ったとき、従業員のみんなも幸せそうな顔していましたよ。卒業とかクラス替えのシーズンで、フォトブックがたくさん作られていて。「この時期はクラスの思い出ばっかで」ってニコニコしながら説明してくれて、本質は変わらないなって思った。
高橋
そうなんですよ。フォトブックもそうなんですけど、アウトプットするものって、幸せなモノが多いので、検品している人たちの表情を見ていると、楽しい仕事はいい仕事なんだなというのは伝わってきますよね。

スマホの登場で写真業界は変わりましたか?

高橋
そうだよね。やっぱり利用ツールはPCよりスマホですね。特にしまうまプリントの場合は。
大澤
私が初めて会社に入った1999年というのは、パソコンが一人一台配られるようになった時代で、仕事もこれで変わるんだって実感して、すごく大きなチェンジだった。そして2007年にiPhoneがでて・・・
白砂
2010年に完全に普及したんだよね。写真業界って2000年にターニングポイントがあって、そのときはデジカメが一斉にでてきてフィルムがなくなった。今はスマホで手軽に写真も撮れる時代で、カット数は伸びているんだけど、逆にカメラは売れないという時代に入っている。
大澤
ただ、また「写ルンです」とかが流行ってきていて、何を撮ったかがわからないというのがいいんだけど、あれデータで写真を貰うんだよね。
高橋
あと最近、富士が一眼レフカメラで100万くらいするカメラをリリースしたんですけど、あっという間に売り切れて、すぐ再生産かけていて。
大澤
それってデジタル?
高橋
デジタル。
白砂
世の中は何を望んでいるんだろうね。
大澤
どれくらいの生産数かにもよりますけどね。マニアは一定数いるからね。
白砂
そうだよね。購入商材を差別化して売っていくのはいいよね。

今後、〝写真×IT〟でどんなことができると思いますか?

高橋
深いですね。(笑)
白砂
最近の自論を話すと、みんなスマホ持ってカメラ持っているでしょ。だけどインスタグラムに上がる写真って上手い人はキレイだし、下手な人は下手。その差分って結構重要だと思う。例えば、スポーツ選手と一緒で、サッカーが上手い人もいれば、野球が上手い人もいる。その上手い人たちが、プロと呼ばれる。写真に置き換えると写真自体はみんな撮れるんだけど、それによってできる領域が広がったり表現が上手かったりする人がカメラマンと呼ばれる。AIがどんどん進化すると、人間の作業がどんどん取られていき、作業がなくなっていくと、才能が一番伸びたところで最適配置されるという時代がくる。それが『画』を撮るのが上手いという人たち。スマホでもうまく撮れる人たちをもっと増やして、気軽にいろんな人たちが利用できるサービスを今、新規事業で立ち上げようとしている。要は「インスタグラマーのトップクラスの人たちをUber的にニーズが有るときに配置する」みたいな。可能性はいくらでもあると思う。
大澤
写真がより身近になっているのは、間違いなくて、誰でも常にカメラを持っている時代になってきている。今後はスマホがなくても撮れる時代になっていくと思う。Spectacles(※カメラ付きサングラス)は、サングラスで写真が撮れて、それが自動的に友達に届くわけでしょ?それは完全にコミュニケーションツールになっているよね。これって面倒臭いからやるのかな?(笑)
白砂
どうなんだろう(笑)。視覚の拡張をどう捉えていくのかということに入るね。VRもそうだし。人間が情報を得るときに視覚情報が8割。それを拡張させようというのがVRの世界で。それはもう360度カメラもそう。4K、8Kになってよりリアルに近づくというのは、同じことやっていて、その中で我々としてどんな付加価値が出せるか。新たなサービスを立ち上げるか。それは今後必ず突きつけられることだと思う。

もともと記録だった写真がコミュニケーションツールに変わってきたんですかね?

大澤
もともと写真にはコミュニケーションの要素があったと思う。その頻度がすごく上がってきているし。とても身近になってきたよね。やっぱり昔のセピア色になった写真でもそれがあったから会話が弾んだと思う。だからプリントして残しておくというのがあったわけで。データに残すとかフォトブックに残すとか、その残し方が変わってきているだけであって、基本はそれを元に何かを伝えたいとか、会話をしたいとか。それは自分との対話かもしれないけど。何かしらそういうものがそこに詰まっているはず。写真というカタチは変わっても何かの想いを残すというのは変わらないんじゃないかな。
白砂
残したいのは人間の根源的欲求だよね。もともと写真だって、戦時中の兵隊さんたちをバンバン撮ったというのもあるし。生きた証をどう残したいか。それをどう残したいかは、に根源的にあると思う。
大澤
だから自分史とか作るんだろうね。
白砂
そうだよね。自分史はこれからもっともっとくるだろうね。でも、この3人の中なら、一番近いのは高橋さんじゃないですか。残したいですか?(笑)
一同
爆笑
高橋
いやぁ、まだあんまり考えたことはないけど、残したくなるんでしょうね。
大澤
でも自分じゃなくても、自分の親の写真は残っていてほしいなとか。子供として残したいってことはあると思う。
高橋
でも、よく遺影と対話するって言いますよね。
白砂
遺影は何も言わないけどそこで対話をするんですね。自分との対話なんだけど、仮想の中でそれをするためのもの。それはあり得る。
大澤
たしかに。写真って過去の自分との会話だったり、未来への自分のメッセージだったり。
白砂
写真って平和産業だから。明日食えないみたいな世界で写真は撮らない。戦争している地域も写真は撮らないし。逆に、写真の産業が世の中に多ければ多いほど、結果的に平和的な社会になっているということでもある。
高橋
アウトプットするものには幸せなモノが多いから、写真を通して平和の世界にしたいですね。